「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」日本初の回顧展、4/2から5/15まで伊丹市立美術館で開催~全国巡回へ。
『うろんな客』原画 , 1957 年 © 2010 The Edward Gorey Charitable Trust
2016年4月2日(土)から5月15日(日)まで伊丹市立美術館にて「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」が開催される。ゴーリーの日本初の回顧展で貴重な原画・草稿・書籍など約350点を展示、また本展オリジナルのグッズ、輸入グッズ、絵本など魅力的なゴーリー・グッズ会場にて販売。
本展は伊丹市を皮切りに全国を巡回する予定。
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『不幸な子供』 原画 1961年 ⓒ 2010 The Edward Gorey Charitable Trust
不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつエドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925-2000)。日本では異色の絵本作家として知られており、『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『うろんな客』、『不幸な子供』などの絵本が次々と邦訳され、人気が高まっています。
しかし、邦訳されている絵本は、ゴーリーというアーティストのほんの一面に過ぎません。彼自身がテキストとイラストの両方を手掛けた主著(primary books) だけで100冊を超え、さらに、他著の挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなど、制作活動は多岐にわたります。 日本初の回顧展となる本展では、ゴーリーの没後、エドワード・ゴーリー公益信託とブランディワイン・リバー美術館によって準備され、世界各国を巡回した原画展を元に、個人コレクターの収蔵品を加え、貴重な原画・草稿・書籍など約350点を展示します。ゴーリーの多彩な制作活動を紹介するとともに、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。
『うろんな客』原画,1957年 ©2010 The Edward Gorey Charitable Trust
『輝ける鼻のどんぐ』原画,1969年 ©2010 The Edward Gorey Charitable Trust
『ギャシュリークラムのちびっ子たち』原画,1963年 ©2010 The Edward Gorey Charitable Trust
エドワード・ゴーリー
1925年シカゴ生まれ。
独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクロ線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作風とアナグラムを用いた(Ogdred Wearyなど)ペン・ネームを使い分けてたくさんの私家版も出版したために、多くの熱狂的コレクターを生み出した。
愛猫家としても有名で、飼い猫には好きだった『源氏物語』から名前をつけたことも。物語でも唯一、猫だけが不当な目に遭わない。
晩年はニューヨークを離れ、ボストン郊外のケープ・コッドに移り、19世紀中頃に建てられた古い邸宅に、6匹の猫たちと暮らす。
2000年4月15日、心臓発作のため死去、享年75歳。
なお、邸宅は「エドワード・ゴーリー・ハウス」として原画や資料を展示するミュージアムとなる。
エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展
会期:2016年4月2日(土)-5月15日(日)
休館日: 月曜日
会場:伊丹市立美術館
〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
開館時間: 10時~18時(入館は17時30分まで)
入館料: 一般800(700)円、大高生450(300)円、中小生150(100)円
◇関連イベント (詳細は公式サイトでご確認ください)
・2016年4月2日(土)午後2時~ 濱中利信氏によるギャラリー・トーク
・2016年4月16日(土)午後2時~ 柴田元幸氏 講演会