45日以内にパートナーを見つけられなければ動物に。映画「ロブスター」
第68回(2015年)カンヌ国際映画祭審査員賞受賞の注目の映画『ロブスター』。 3月5日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他で公開されるやその奇妙な世界観が人気を集めている。
“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれるというブラック・コメディ。 拘束されたデビッド(コリン・ファレル)はパートナー選びに失敗したら自分は「ロブスター」になりたいと言うが・・・
出演はコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、ベン・ウィショーとアカデミー受賞者から、主演作が続々公開される人気俳優まで豪華な顔ぶれが揃う。
ヨルゴス・ランティモス監督は
「この映画のアイデアはある議論から生まれた。常に人間関係の中にいなければならないとしたら、人はどう感じるか。人間関係を作れない人を他の人はどんなふうに見るか。誰かと一緒にいることができなければ落第者と見なされるのか。誰かと一緒にいるために費やされる期間。恐れ。パートナーになろうとするとついてくる、そのようなありとあらゆることについて話し合った」と語っている。
主演を務めたコリン・ファレルは「この映画に無関心なままでいられる人はいないと思う」とコメント。レア・セドゥも「観客が考えさせられているのが想像できるわ。それは映画において大事なことでもある。ほとんど新しい言語と新しい物事の見方を提示するような映画よ。映画を見たあと、観客は自分自身に問いかけることになるわ」と監督の生み出す世界観の虜になっている。
この俳優をこんな使い方するの?というオドロキもじわじわくる。 映画本編から、ベン・ウィショー (「007 スペクター」)の登場シーンが公開された。
命がけの婚活?に失敗したデヴィッドは森に逃げ込むが、森には逆に恋愛禁止という厳しいルールがあった。
人狩りも辞さない不条理な世界が続いていくが、抑圧的なルールをただ受け入れる主人公たちに失笑してしまう。「なぜ?」という問いには一切答えがないブラック・コメディ。 最後に待っているのは苦悩か、救いか、、
ロブスター
原題:THE LOBSTER
2016年3月5日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラスト渋谷他にて大人気公開中!
【CAST】
コリン・ファレル『トータル・リコール』/レイチェル・ワイズ『ナイロビの蜂』
ジェシカ・バーデン『記憶探偵と鍵のかかった少女』/オリビア・コールマン『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
アシュレー・ジェンセン「アグリー・ベティ」/アリアーヌ・ラベド『ビフォア・ミッドナイト』
アンゲリキ・パプーリァ『籠の中の乙女』/ジョン・C・ライリー『少年は残酷な弓を射る』/レア・セドゥ『美女と野獣』
マイケル・スマイリー『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』/ベン・ウィショー『007スペクター』
【STAFF】 監督:ヨルゴス・ランティモス 『籠の中の乙女』
脚本:ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ
2015/アイルランド・イギリス他/カラー/英語・フランス語/118分
公式サイト: www.finefilms.co.jp/lobster
後援:アイルランド大使館、ブリティッシュ・カウンシル
配給ファインフィルムズ R-15+
©2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film,The British Film Institute, Channel Four Television Corporation.