【レポート】京アニ&Doイベント「私たちは、いま!!」。「映画 ハイ☆スピード!」 公開イベント
2015年10月31日、11月1日、京都市勧業館(みやこめっせ)にて、京都アニメーション、アニメーションDo によるファン感謝祭が開催され、「映画 ハイ☆スピード!」の監督・武本康弘さん、キャラクターデザイン・西屋太志さんがトークイベントのステージに立った。
武本康弘監督(左)と西屋太志さん(右)
――アフレコを終えてみて、声優さんたちの演技はいかがでしたか? 武本康弘(以下、「武本」):キャストの皆様からどんどんアイディアをもらい、素晴らしい出来になりました。 西屋太志(以下、「西屋」):僕もアフレコ内容を聞かせていただいたのですが、高校生の遙達とは一味違った新しい声になっていました。 武本:映像表現では水の表現などをテレビシリーズからさらにブラッシュアップしようと、スタッフから「鬼か!」と言われるような指示も出しました。そのあたりの違いもぜひ観てほしいです。
――イベントにあたってファンの方から質問がきています。「中学生の遙達を表現するうえで意識した萌えがあったらぜひ教えてください」 武本:スタッフに「これやって!」とお願いした萌え要素があるんですが……恥ずかしくて言えないんです。これまで雑誌のインタビューでも尋ねられたんですが、言えませんでした。だからと言って映画を観るうえでまったく問題ないんですが。すいません、このことは墓まで持っていきます。映画を観た皆様が、「ここなんじゃないか?」と予想していただけたら嬉しいです。 西屋:僕は監督から色々要求を受けましたが……どれのことだろう? とりあえず、どの要求も正常でしたけど。 武本:ちょっと待って! 別に異常な要求なんてしてないから!
――武本監督も西屋さんも、雑誌等のインタビューではキャラ1クターの”目力”について語っていましたが、改めて”目力”についてお聞かせください 西屋:武本さんは「とにかく目力」とよく言ってましたね。なかでも遙は目で語るよう描きました。 武本:遙は難しかったです。目に表情を付けすぎると、すぐに遙ではなくなってしまうんですよ。その点では、遙役の島崎信長さんがものすごく苦労して遙のキャラクターを作ってくれました。
――ファンの方からの質問です。「映画では新キャラクターで桐嶋夏也、芹沢尚が登場しますが、こだわって描いたポイントを教えてください」 西屋:尚は小説版で先にデザインしていて、夏也は映画から登場したのですが、この二人が中学生になったばかりの遙と真琴の二人と並んだときに対比されて大人びた感じになるようデザインしました。 武本:一番最初に出された夏也のデザインが、さわやかさが濃すぎて全ボツにしたんですよ。西屋さんの中の先輩像が、御子柴先輩にベクトルが寄っていたせいだと思うんですけど。それらを経て今のさわやかさに落ち着きました。
――小学生時代の遙達の集合写真ですが、これは新しく描いたそうですね? 西屋:この写真は作中でも象徴的なものなのですし、シリーズを通して描いていくとキャラクターの理解も進んで後になってから気付くこともたくさん見つかるので、せっかくなので今現在の新しい絵で描かせていただきました。
武本:これまでシリーズで登場した集合写真は、使い回さずに毎回新しく描かれているので、今回もぜひ見てほしいです。
――中学生時代の貴澄はどんなキャラになりましたか? 武本:私的にはMVPをあげたいキャラです。教室のシーンがすごく楽しくなったのは彼一人の功績なんじゃないかと思えますよ。彼は場の空気を読んだうえで自分のキャラを出していける、ものすごくいい子です。
――渚、凛など、テレビシリーズのキャラクターも登場しますが、どんなキャラクターになりましたか?
武本:小学生時代の凛を渡辺明乃さんに演じてもらったのですが、「よしオッケー!」となる芝居になりましたね。小学生時代の渚を演じた佐藤聡美さんも同様でした。
――小学校時代の怜も登場しますが、どんなキャラになりましたか?
西屋:おでこの形とメガネがちょっと大きめなのが可愛いですね。後ろ髪もちょっと撥ねてて、かっこつけているんだけどちょっと幼い感じが特徴的になったと思います。どんな登場の仕方をするのかは、ぜひ劇場で確かめてみてください。
■「映画 ハイ☆スピード」PV
■「映画 ハイ☆スピード」公式HP
■京都アニメーション HP
■アニメーション ドゥウ HP
「Free!-Eternal Summer-」 (C)おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶高校水泳部ES 「映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-」 (C)2015 おおじこうじ・京都アニメーション/ハイスピード製作委員会
(取材・写真/hosaka)