ロバート・ゼメキス監督来日のイベントも!『28回東京国際映画祭』竹内結子、ブライアリー・ロングも登壇ラインナップ発表会!
10月22日(木)から31日(土)開催の第28回東京国際映画祭に先駆け29日、六本木アカデミーヒルズ タワーホールにてラインナップ発表会が開催された。
開催まで遂に1ヶ月を切った第28回東京国際映画祭。会期中、総合司会を務める羽鳥慎一アナウンサー、西尾由佳理アナウンサーを迎え、各部門のラインナップや見所を紹介、さらに今回フェスティバルナビゲーターを務める季葉(きわ)、野村雅夫(のむらまさお)の二人が登壇し、各種イベントの魅力を伝えた。 また、86カ国、1409本もの応募の中から厳選なる審査を通過したコンペティション部門にて、見事作品がノミネートされた3名の日本人監督に加え、作品に出演する竹内結子とブライアリー・ロングも登壇。 また、オープニングイベントではオープニング作品『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督、クロージング作品『起終点駅 ターミナル』からは佐藤浩市、本田翼の参加も予定しており、映画祭を訪れる新たな豪華ゲストなども発表され、更なる盛り上がりに期待が高まる。
特別招待作品部門 来日ゲスト情報
■『ザ・ウォーク』 ロバート・ゼメキス監督
■『黄金のアデーレ 名画の帰還』サイモン・カーティス監督、ヘレン・ミレン
■『ディーン、君がいた瞬間と き 』アントン・コービン監督
■『シーズンズ 2 万年の地球旅行』ジャック・ぺラン監督、ジャック・クルーゾ監督
■『サヨナラの代わりに』ヒラリー・スワンク
■『エベレスト 3D』バルタザール・コルマウクル監督
(c)2015 TIFF
■日時:9 月 29 日(火)13:00~
■会場:六本木アカデミーヒルズ 49F タワーホール
■司会:羽鳥慎一アナウンサー、西尾由佳理アナウンサー
■登壇者:椎名保(東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル) 矢田部吉彦(コンペティション、日本映画スプラッシュ部門 プログラミング・ディレクター) 石坂健治(アジアの未来 プログラミング・ディレクター) 季葉(映画祭オフィシャルナビゲーター) 野村雅夫(映画祭オフィシャルナビゲーター)
■ゲスト:竹内結子(『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』主演) ブライアリー・ロング(『さようなら』主演) 小栗康平監督(コンペティション部門ノミネート『FOUJITA』) 中村義洋監督(コンペティション部門ノミネート『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』) 深田晃司監督(コンペティション部門ノミネート『さようなら』)
【第 28 回東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル 椎名保コメント】 本日このように記者会見が開けますのも支えて頂いております皆様のお陰だと思っております。 本日は盛りだくさんの発表を致しますが、私からはひとつだけ大きなニュースを発表させて頂きます。 比類なき感性で常に時代を切り拓き続けている人の実績を称える「SAMURAI(サムライ)賞」です。 今年は、山田洋次監督、ジョン・ウー監督の両氏に贈らせて頂きます。SAMURAI(サムライ)賞の授賞式は 10 月 26 日「東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト」にて開催致します。また、ジョン・ウー監督 には 10 月 25 日にスペシャルトークにご登壇頂きます。
(c)2015 TIFF
【竹内結子(『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』主演)コメント】 (始まって早々に配役が決まっても全然脚本を読んでくれなかった経緯を暴露され)最終的には読みましたよ! (笑)最初、企画書を渡された時、その表紙に『手元に置いておきたくない』って書いてあって。こんなに私、怖い ものが嫌いだったんだ、って思わせるような内容だったんです。(色々と脚本を読むチャンスはあったが)いよいよ 撮影が始まるぞ、という時に事務所の明るい場所で、大勢の人がたくさんいるところでようやく読んだんです。撮 影のときは、毎日、一刻も早く家に帰りたかった(笑)。撮影場所も、倉庫とか、不穏な空気の流れるロケセットと かばかりなんですよ。早く家に帰って、なんなら、塩でも撒いておきたいくらいでしたね。まだ本編を観ていない のですが、試写の時は、心してかかりたいな、と。 中村監督と仕事をする時はいつも役作りをしないように言わ れるので、今回も、なるべく何も考えないようにしました。セリフを言う時も、できれば独り言のような感じ、と 指示されましたね。(今回、コンペで主演女優賞を競う事になるのですが?)私は、「映画祭」というくらいだから、 是非いろんな人にお祭りとして楽しんでもらいたいなと思っています。(賞の結果よりも)レッドカーペットでドレ スを着て、転ばないかが心配ですね(笑)。
(c)2015 TIFF
【ブライアリー・ロング(『さようなら』主演)コメント】
撮影前に深田監督と一緒に福島に行きました。原発によって非難している方々とお会いできて、彼らの気持ち が印象的で、心動かされました。それまではフィクションとはいえ、原発を一つのテーマとした作品に出演す ることに大きな責任を感じました。果たして、彼らの(原発で非難している方たち)状況を完全に理解できると は思いませんが、想像力によって彼らに近づけたと思いました。 私のデビューは東京国際映画祭なので、本当に私を育ててくださり深く感謝しております。こちらに呼んで頂 き本当に嬉しく思っております。 【小栗康平監督『FOUJITA』コメント】 東京国際映画祭には今回が初めての参加です。年齢的にはかなり上なんですが(笑)。(この映画では 1940 年代のパ リに生きた画家・藤田嗣治をオダギリジョーさんが演じているのですが)、2015 年の現代に生きる我々の中に何を 問いかけてくるのか、そんな事を意識しました。(オダギリジョーさんの起用の理由と実際に仕事をしてみての印象 は?)とてもよかったですよ。犬(小栗監督)と猫(オダギリ)の関係っていうんですかね、実際の藤田がそうだ ったように、猫の様な、ナヨっとした感じとか、独特な身体感覚が似ているな、と思って。これが手掛かりでした。 オダギリさんは、一般的な俳優と違って、「監督がよければ結構」という感じで任せてくれるスタイルなんです。「自 然」や「共演者」に対して、“無限に”任せるという感覚が、この映画を豊かにしてくれていると思います。(今回、 コンペで賞を競う事になるのですが?)作った人同士が競う訳じゃないんですけどね(笑)。みなさんが、どんな風 に見て下さるのかな、と期待を持ち続けるだけですよ。
【深田晃司監督『さようなら』コメント】
この映画は完成してまだ 2 か月も経っていないのに、こうやって見出してくださったのは大変うれしく思います。 この作品は、(良い意味で)原作がとても余白のある内容だったので、連想ゲームみたいにいろいろと膨らましてい く感覚でした。とてもやりやすかった。以前、(主演の)ブライアリーさんとは 2012 年に一緒に作品(TIFF にも出 品)を作りました。以前と変わったのは、より自分が作りたい作品を作るには、どうしたら良いのか(二人で)も っと考えるようになった事。(今回、コンペで賞を競う事になるのですが?)競うといってもスポーツみたいな世界 じゃない。審査員さんとのご縁やタイミングもあると思いますね。どういう風に観てくれるのかな、というのが楽 しみです。
【中村義洋監督『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋ー』コメント】
東京国際映画祭は初めてで、いろいろな映画を観て楽しみたいです。 ホラー映画を撮っていると怖いものに慣れてくるのですが、それでも、原作(著・小野不由美)は読んでいても本 当で読むのをやめたくなるくらいでした。コンペティションの審査員の方々が怖くて見れなかったら、元も子もな いですよね(笑) 【片岡愛之助『歌舞伎座スペシャルナイト』映像コメント】 「今回ご覧頂く、歌舞伎舞踊『雨の五郎』は、春雨の中、遊女・化粧坂少将(けわいざかのしょうしょう)の恋文を手に 廓へ通う五郎の色気とカラミとの豪快な立ち廻りが見どころです。さらに見得を切るようなザ・歌舞伎という場面もある 歌舞伎らしい華やかさが満載です。歌舞伎も映画同様娯楽です。見たことのない映画、新作映画には興味を持って劇場へ 足を運ばれるように、歌舞伎にもこの東京国際映画祭プレゼンツ歌舞伎座スペシャルナイトをきっかけに足をお運びいた だければ本望です」 映画『虎の尾を踏む男達』は歌舞伎の演目(『勧進帳』)が題材に選ばれていますので、歌舞伎俳優としてはうれしい作 品です。映画の題材にするということは当時はそれだけ多くの人が『勧進帳』を知っていたということですのでそれがう れしく思います。 検閲に引っかかりましたが、GHQ の方々のご尽力で、歌舞伎と同様に復活できた歴史を持つ作品が、戦後 70 年目の節目 に歌舞伎座で上映されることにはご縁を感じます。『雨の五郎』とともにぜひ楽しんでいただければと思います。
フェスティバル・ナビゲーターのコメント
【季葉(きわ)コメント】
私も映画を観ることが大好きなので(ナビゲーターを務めることを)とても嬉しく思っています。この機会にぜひ 大勢の方に東京国際映画祭に足を運んで頂けるよう、野村さんと共に映画祭をアピールできればと思っております。 よろしくお願いします。 【野村雅夫(のむらまさお)コメント】 僕も大の映画ファンなので、こういった機会を与えて頂いたこと大変光栄に思っておりますし、多くの方に東 京国際映画祭に馴染みを持って頂けるように精進して参ります。よろしくお願い致します。 多くの方においで頂きたいので、是非巻き込んでいくような仕事ができればと思っております。 個人的には、寺山修司が大好きで、大きなスクリーンで寺山作品をもう一度見れるというのは、新作だけでは ない映画祭の楽しみ方だと思います。 マスコミの皆様からの質疑応答 Q:会場について、新宿にもエリアを広げた意味合い、経緯、期待できることは何でしょうか?
A:都島事務局長:“東京”が付く映画祭なので、本来はいろんなところで取り組みたいと考えていますが、今 年新宿を取り入れたのは、TOHO シネマズ 新宿ができた事も大きいですが、新宿は今日本で一番映画を観る方 が多い街であり、また国際的な街であること、そして街にいらっしゃる方に東京国際映画祭に気付いて頂く、 足を運んで頂くという意味がございます。映画を観て頂くということはもちろんですが、お祭りなので、街全 体で楽しんで頂くといった意味でも新宿は非常に魅力的な街です。 Q:今回、全体の印象として、30 周年の節目という事もあり、歌舞伎座のイベントや「日本映画クラシックス」「Japan Now」など、より“日本”を前面に打ち出す内容に感じました。やはり、今年は世界に“日本”をアピールする事を 意識されたのですか? A:椎名ディレクター・ジェネラル:はい、その通りです。私も今年(ディレクター・ジェネラルに就任して)3 年 目を迎えましたが、今年は日本映画を積極的に海外に輩出していく事を念頭に置いています。また、来年、それ以 降は、今年の映画祭を成功させ、よりアジア・ヨーロッパ・中南米の作品など多くの地域の作品を手掛ける映画祭 にしていきたいとも思っています。 Q:今年はアフリカやアラブからの作品がないが、何か理由があるのですか? A:矢田部プログラミング・ディレクター:その年によって、ばらつきがあるのは確かです。今年に関しては、たま たま、としか言えないですが、なるべく多くの地域からの作品を上映したいと思っています。来年は今年よりもで きるだけ多くの地域の作品を上映したいです。 Q:(コンペティション部門に関して)難民や戦争などを取り上げた作品が多いように思います。これも、今年の世 相などを意識したのでしょうか?もしくは、このような作品が多く応募されてきたのですか? A:矢田部プログラミング・ディレクター:結果的に、そういう作品が多かった、というのが正直なところです。世 界中の映画作家が、現実に向き合いながら、こういう結果になったのだと思います。現代の世界の状況がこうやっ て反映されたのは、必然だったとも思います。 Q:今年のコンペティション部門の作品を選ぶ基準は何だったのですか? A:矢田部プログラミング・ディレクター:毎年変わらない事なのですが、「監督の個性」を一番重視しています。な るべく多くの地域・ジャンルから選ぶというのも意識しています。特に今年に関しては、かなり多くの地域、ジャ ンルをカバーできたのではと。映画を観て“世界”を知る、これが映画祭の役割でもあるからです。
■イベントタイトル:第 28 回東京国際映画祭
■開催期間:10 月 22 日(木)~10 月 31 日(土)
■会場:六本木ヒルズ(港区)、新宿バルト 9、新宿ピカデリー、TOHO シネマズ 新宿 他
■オフィシャル HP:http://www.tiff-jp.net
■併設マーケット:TIFFCOM2015(Japan Content Showcase 2015) 10 月 20 日(火)~10 月 22 日(木)
■チケット発売 :10月10日(土)よりticket boardにて発売開始!