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「思い出のマーニー」米林宏昌監督、東村アキコさんらも参加「金沢・一号一絵」展


金沢美術工芸大学のOB100名以上が参加する「金沢・一号一絵展」が9月14日から東京「dining gallary 銀座の金沢」で始まった。

金沢美術工芸大学は、美術、デザイン、工芸の3学科からなり、特に工芸分野の充実が特徴で、多数の人間国宝を輩出している一方、「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督、「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌監督、「ドンキーコング」「マリオブラザーズ」の宮本茂氏、「マンガ大賞2015」受賞の東村アキコ氏など、現代アートで著名な卒業生も多数。

今回のアート展は、関東に在住し多分野で活躍するOB113名が、金沢の魅力や思い出を1号サイズのカンバス枠(縦160mm×横220㎜)に自由に制作。学生時代を過ごした頃の懐かしい「金沢」、北陸新幹線開業の新しい「金沢」など作家たちが感じる様々な多彩でユニークな「金沢の魅力」が集まった。作品は数千円~十数万円まで作家が販売価格を決めており先着順で購入できる。9月27日まで、入場無料。

初日の記者発表には日本芸術会員 村田省蔵氏、元ジブリ「思い出のマーニー」米林宏昌監督、アニメ作家 奥下和彦氏が登壇。

風景画家の第一人者である村田省蔵氏は「86歳になりますが、金沢で生まれて金沢で育った。卒業してすぐに東京に出てしまったが帰ると こんなにいい所だったのかと思う。金沢美大のけやきには毎回必ず行く、自分の原点」と語った。

日本芸術会員 村田省蔵氏 

米林宏昌氏は「ほっこりしたきもちになる」という金沢の姫だるまを飛び出すイラストで描いた。「自分はずっと商業的な仕事をしていたので芸術的なイベントには作品は出せないかな、といつも拝見していましたが、今回は一号絵ということで女の子と姫ダルマを描かせていただきました」 

米林宏昌 元・ジブリアニメ監督 「思い出のマーニー」「借りぐらしのアリエッティ」監督

テレビ朝日「報道ステーション オープニングタイトル」の赤い糸などのアニメ作家 奥下和彦氏は金沢の街を数字で表現。 「兼六園、百番街、21世紀美術館、、等、金沢の人は数字が好きなのかなと思い、数字だけで金沢の地図を描くというアプローチをしました。出来上がった皆さんの作品を見させていただいて自分とは全然違うアプローチをされていてとても驚いた。金沢を知らない方にも金沢に興味を持ってもらえたら」と語った。

奥下和彦氏 アニメ作家

100人100色の「金沢」が並ぶ

東村アキコ 漫画家 「かくかくしかじか」「海月姫」「ママはテンパリスト」など

清水吉治 世界的マーカースケッチの一人者

横尾有希子 イラストレーター ナムコ「太鼓の達人」シリーズ等

井上涼 現代アーティスト

「一号一絵」展の会場は、「食」と「工芸」の2点に特化して魅力を発信する拠点として、金沢市が昨年10月に開設した「dining gallary 銀座の金沢」。 金沢の料亭「銭屋」監修の料理を提供する「ダイニング」と美術工芸や生活工芸を展示販売する「ギャラリー」の2つのエリアで構成されている。金沢の食と工芸も楽しんで、とのことだった。

記者発表後のレセプションにて 米林宏昌氏と奥下和彦氏。

名称: 「金沢・一号一展」~魅せます!金沢美大同窓生による百人百色~

会期: 平成27年9月14日(月)~27日(日)ギャラリー:午前11時~午前9時

主催: 金沢市、東京けやき会

会場: dining gallary  銀座の金沢 企画展示ギャラリー 中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ6階 

出展者: 東京けやき会113名 ・村田省蔵 (日本芸術院会員)

・岩田壮平 (第六回東山魁夷記念 日経日本画大賞展 大賞受賞)

・米村宏昌 (元ジブリ「思い出のマーニー」監督)

・東村アキコ(「マンガ大賞2015」大賞受賞)

・横尾有希子(ナムコ「太鼓の達人」キャラクター制作者)など

素材: 一号サイズのカンバス枠を使用し、自由にアートを制作。ただし、縦250mm×横250㎜×高さ250㎜ の空間内に収まれば、カンバス枠空間の利用・加工は自由とする。

後でもう一度お試しください
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