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黒澤明『虎の尾を踏む男達』×片岡愛之助『雨の五郎』歌舞伎座スペシャルナイト!-第 28 回東京国際映画祭

第 28 回東京国際映画祭にて、昨年、映画祭の新たな試みとして誕生し、好評を博した「歌舞伎座スペシャルナイト」を 10 月 26 日(月)に開催させる。2 回目となる本年は、日本映画の巨匠・黒澤明監督が歌舞伎十八番の内「勧進帳」を題材に、第二次世界大戦前後に企画、 撮影した虎の尾を踏む男達をニュープリント、英語字幕付きで上映。そして、歌舞伎俳優・片岡愛之 助さんによる歌舞伎舞踊 で歌舞伎座スペシャルナイトを彩る。

本イベントで上映する『虎の尾を踏む男達』は、終戦の 1945 年に完成した作品、日本の検閲官が「勧進帳」を愚弄していると言及したことで、その存在自体が 7 年もの間、封印されてしまいた。GHQによって、歌舞伎は封建的道徳を賛美し、戦後の日本の民主化の妨げになるとして多くの演目が上演を禁止され、歌舞伎存続の危機に直面。そうした中でも、歌舞伎の危機やお蔵入りになっていた『虎の尾を踏む男達』の上映禁止を解除させたのは、一部の GHQ 担当官たちの、政治を超えた芸術に対する理解であり、それを守ろうとする彼らの尽力の賜物でだった。

また、映画上映の前には、歌舞伎のみならずテレビや映画、舞台で幅広く活躍される片岡愛之助さんによる歌舞伎舞踊「雨の五郎」を上演。「雨の五郎」は、歌舞伎ならではの艶やかな口説き、豪快な立ち廻りなど見所に溢れた舞踊です。海外からのゲストにも分かりやすく「歌舞伎」をイメージさせる隈取の化粧、所作一つ一つが絵となる日本舞踊の美しさは、歌舞伎を初めて見る方も歌舞伎通の方も、どなたにも楽しんで頂けるプログラム。 戦後 70 年の今年、国境を越えて芸術を愛し、救った先人たちに想いを馳せ、国内外の芸術ファンとともに、日本が世界に誇る歌舞伎舞踊と日本映画の名作を歌舞伎座で楽しむ一夜。

チケットは 10 月 3 日(土)より発売。

片岡愛之助(かたおか・あいのすけ) プロフィール

1981年12月、十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を 名のり初舞台。1992年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで 六代目片岡愛之助を襲名。2008年12月、上方舞楳茂都流四代目家元を継承し、 三代目楳茂都扇性(うめもとせんしょう)を襲名。

コメント 「今回ご覧頂く、歌舞伎舞踊『雨の五郎』は、春雨の中、遊女・化粧坂少将(けわいざかのしょうしょう)の恋文を手に廓へ通う五郎の色気とカラミとの豪快な立ち廻りが見どころです。さらに見得を切るようなザ・歌舞伎という場面もある歌舞伎らしい華やかさが満載です。歌舞伎も映画同様娯楽です。見たことのない映画、新作映画には興味を持って劇場へ足を運ばれるように、歌舞伎にもこの東京国際映画祭プレゼンツ歌舞伎座スペシャルナイトをきっかけに足をお運びいただければ本望です」

映画『虎の尾を踏む男達』は歌舞伎の演目(『勧進帳』)が題材に選ばれていますので、歌舞伎俳優としてはうれしい作品です。映画の題材にするということは当時はそれだけ多くの人が『勧進帳』を知っていたということですのでそれがうれしく思います。 検閲に引っかかりましたが、GHQ の方々のご尽力で、歌舞伎と同様に復活できた歴史を持つ作品が、戦後70 年目の節目に歌舞伎座で上映されることにはご縁を感じます。『雨の五郎』とともにぜひ楽しんでいただければと思います。

上映作品:『虎の尾を踏む男達』 歌舞伎の「勧進帳」と能の「安宅」を音楽喜劇に直した作品。戦国時代の映画を撮影しようと考えていた黒澤明が、戦争中の物資不足のためで撮影所のセットで撮影。映画公開は GHQ 占領直後になった。

監督:黒澤明 出演:大河内傅次郎、藤田進、榎本健一、森雅之、志村喬、河野秋武、小杉義男、横尾泥海男、仁科周芳(十代目岩井半四郎) (1945 年/配給:東宝) ■イベントタイトル:第 28 回東京国際映画祭

■開催期間:10 月 22 日(木)~10 月 31 日(土)

■会場:六本木ヒルズ、新宿バルト 9、新宿ピカデリー、TOHO シネマズ 新宿 ほか

■オフィシャル HP:http://www.tiff-jp.net

■併設マーケット:TIFFCOM2015(Japan Content Showcase 2015) 10 月 20 日(火)~10 月 22 日(木)

■チケット発売 : 10月3日(土)より チケットホン松竹、ticket boardにて発売開始!

<第 28 回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト>開催概要 ■開催日:10 月 26 日(月) ■プログラム:舞踊「雨の五郎(あめのごろう)」、『虎の尾を踏む男達』特別上映 ■チケット発売:10 月 3 日(土) 10:00 より販売開始! 料金:¥10,000(税込)<特製お弁当付き> 【チケットご購入方法】 ◆チケットホン松竹 (10:00〜18:00) ナビダイヤル 0570-000-489 または 03-6745-0888/06-6530-0333 ※窓口販売・お引取りは 10 月 5 日(月) 午前 10 時より ※窓口販売用別枠でのお取置きはございません。 ※電話番号のおかけ間違いには充分ご注意ください。

◆チケット Web 松竹 (24 時間受付、発売初日は 10:00 から)|チケット Web 松竹|検索|

◆TIFF チケットボード インターネット受付 東京国際映画祭公式 HP: www.tiff-jp.net ( http://tickebo/jp にて会員登録が必要・販売開始から 24 時間いつでも購入可能) ※ticket board インフォメーションセンター:電話 0570-006-506(PHS/IP 電話:0986-46-2672) オペレーター対応(休業:日/月/祝日 東京国際映画祭開催期間中は無休)

<“歌舞伎座スペシャルナイト”特製お弁当> 江戸時代から歌舞伎鑑賞での楽しみの一つであるお弁当を、今年も“歌舞伎座スペシャルナイト”特製のスペシャルメニュー提供。

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