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【レポート】ちばてつや、古谷徹、高坂真琴も来場 !『あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星=スポコン展!』


8月26日(水)~9月7日 (月)松屋銀座にて、『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『アタックNo.1』『巨人の星』の国民的人気を誇る4大「スポ根」アニメの名場面やその制作 資料、原画などを一挙公開する「あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星=スポコン展!」が開催。

本展はトムス・エンタテインメントのアニメ制作50周年を記念し、同社の前身である東京ムービー制作に よるスポコンの原点と称される『巨人の星』、女子バレーボールを描いた傑作『アタックNo.1』、人間ドラマと テニスを融合させた華麗なる名作『エースをねらえ!』、ボクシングの凄惨なドラマが社会現象を生んだ 『あしたのジョー』(含『あしたのジョー2』)の4作品を、アニメと原作漫画を通じて紹介。初公開 となるセル画や絵コンテ、貴重な漫画原画に加え、原作者描き下ろしイラストなど500点を超える圧倒的 な展示でスポコンの熱く真摯な世界へと誘います。また会場構成とグラフィックデザインは4作品をこよなく 愛するアートディレクター祖父江慎氏が担当。

開催を記念して、初日の19時30分より、松屋銀座8階イベントスクエアにて、『巨人の星』星飛雄馬の声優・古谷徹さん、『エースをねらえ!』岡ひろみの声優・高坂真琴さんが来場。さらに『あしたのジョー』のちばてつや先生も緊急来場され、展示についてコメントを寄せました。

ー『巨人の星』星飛雄馬の声優・古谷徹さん、『エースをねらえ!』岡ひろみの声優・高坂真琴さん

・拝見された感想は? 【古谷】よく貴重な資料が残っていたなと、ぼくが飛雄馬をやって47年。すばらしい、思いもしなかった。 【高坂】「エースをねらえ」は私の宝物なので見ていただけてとてもうれしいです。

・印象に残った展示は? 【古谷】「巨人の星」の第1話の絵コンテが展示されていて初めて見たんですが しっかり1カットずつ絵が描きこまれているのが驚きました。

・当時のことを思い出すのでは? 【古谷】飛雄馬の場合は滝のように流れる涙がとても印象的なのですが、僕も実際に飛雄馬になりきってセリフをしゃべるときに本気で泣いてしまい台本が見えなくなってよくNGを出しました。 【高坂】私は大絶叫が多かったので気持ちを乗せるのが大変でした。一番印象に残っている絶叫シーンは、藤堂さんから頂いたレターが風に飛んでいってしまったときに「ものすごい声を出せ」と言われて。「一番大事な人が死んでしまったときを思い出せ」と言われてやりました。 試合のシーンは「はっ!はっ!」という声でめまいがするんです。マイクの前で動いていましたね。

・「スポコン」のアニメは熱かったですが 今のアニメと比べてどうですか? 【古谷】同じ野球アニメでも時代の流れによって共感できるものが変わってきている。でも「巨人の星」のようなぶつかりあって生まれる友情や、突き放される親の愛はどの時代でも不変なものだと思います。

・1話と最終話では主人公がずいぶん成長していくと思いますが? 【高坂】私の場合、最終話は「コ、コーチ」「コーチの声が聞こえた気がする」というシーンで終わるんですが今でも見られません。泣いちゃいます。「エースをねらえ」は(自分にとってのアニメ)3作目で本当に駆け出しから始めて最終話で ずいぶん成長したと思います。 【古谷】ぼくも第一話のときは中学3年生の子供でしたが、毎週のように少年マガジンを読んで「巨人の星」の大ファンだったのでオーディションの話が来たときはうれしかった。飛雄馬は完璧に頭の中にあったので何の迷いもなかったんですが、まさか自分が飛雄馬をやれるとは思わなかったのでものすごく嬉しかったのとプレッシャーを感じました。アニメ声優としてはまだ2作目だったんです。「巨人の星」を通じて芝居を勉強しました。

・最近は人間ドラマのアニメがないですね? 【古谷】そうですね、この4作品は実生活に近いですよね。本当に人生を教えてくれるアニメは確かに少ないかもしれません。

ー『あしたのジョー』ちばてつや先生

・拝見された感想は? 【ちば】今までいろいろ漫画の個展をやったり他の人の個展も見ましたが、こうして同じ時代の4つの漫画が 雑誌やジャンルを超えて集まったのがすごい。私自身も若かった。描いたときの時代の風が漂ってきて懐かしかったですね。

・展示を見て思い出すエピソードは? 【ちば】原画を見ると「きつかったなー」って思いますね。さっきも川崎のぼるさんとも話したんですが、あの頃は毎日毎日が命がけで寝られなかった。初めて週刊誌というものができてペースがわからず 若かったから頑張るだけ頑張ったけどずいぶん体をこわしたね。自分だけじゃなくね。 編集の人たちやアニメーションのひとたちもみんな命がけで大変な時代を生きてきたなと。会場の原画を見ると、青春なんだけど、本当にすごい青春だったんだなと思う。 私だけでなく よくこんな緻密な絵をみんな本当に情熱をもって描いていたなと。読者がどうしたら喜んでくれるか、どうしたら感動を伝えられるかが線の1本1本に出ている。みんなそれぞれの苦労を感じてうるっとしました。

・気になる展示は? 【ちば】「あしたのジョー」の第1話の原作がありましたが、梶原さんが2Bか3Bの鉛筆で書いていて。昔はFAXやパソコンがなかったので鉛筆書きの原作を見て、それでドラマが浮かんで漫画に描く。梶原さんは今日はいらっしゃらないけど会場のどこかにいると思いますよ。

・ヒューマンドラマが少なくなったのでは? 【ちば】漫画というのは世相を感じるもの。我々の時代は頑張れば報われたが 今は少し若い人がどこかに不安に思ってるのかな、と。世相が反映されて苛めや殺人の話になるのかなと思います。今の作品はこの時代を反映しているんだなというのが後になってわかるんだと思いますね。

・若い人たちに見てもらいたいですね? 【ちば】若い人たちに見ていただきたいし、当時の団塊の世代のかたが青春を取戻しに見にきてほしい。アニメーションもあり、原画もありでタイムトラベルできる。自分もまた見にきたいと思います。

ーCHATTERBOX編集部は初日の内覧会に参加。一足先に展示の様子をレポートします。

『アタックNo.1』ではセル画・漫画原画、設定資料 約100点と、鬼コーチによる猛特訓シーンをフィーチャーした「しごきの壁」とも呼べる展示を実現。映像で は必殺技やビンタのシーンを紹介。

『巨人の星』ではセル画・漫画原画や絵コンテ、設定資料約250点に 大リーグボール養成ギプスにフォーカスした「幼少期の壁」、感涙シーンで感動を凝縮した「号泣の壁」、歴 代大リーグボールの球宴「魔球の壁」を展示。

『エースをねらえ!』は約70点のセル画を中心に大スクリーンの名 場面を通じて出﨑統監督の演出(ハーモニー、画面分割など)に迫ります。

『あしたのジョー』ではセル 画・漫画原画、設定画や梶原一騎先生直筆の初公開原稿など約140点を展示。計10台のスクリーンでは白熱の激闘シーンを中心に紹介。

各作品のオリジナルグッズも約300点を販売。各作品の魅力があふれるグッズが目白押しです。

会 場:松屋銀座8階イベントスクエア

会 期:2015年8月26日(水)~9月7日(月)<13日間> (最終日5時閉場 入場は閉場の30分前まで)

主 催:朝日新聞社、トムス・エンタテインメント

協 力:講談社、集英社、虫プロダクション

入場料:一般1,000(700)円、高大生700(500)円、中学生500(400)円 小学生300円 ()内は前売券

会場デザイン:祖父江慎 HP:http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20150826_spokon_8es.html 巡廻予定 ▼2015年9月16日(水)~10月5日(月) 会場:大丸心斎橋店 北館14階イベントホール 大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 ▼2015年11月11日(水)~2016年1月11日(月) 会場:香美市立やなせたかし記念館・詩とメルヘン絵本館 高知県香美市北町美良布1224-2

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